名前付きデータソースの例

名前付きデータソースを使用すると、複数のオブジェクトにわたって同じ情報を使用できるので、ドキュメント内でのデータの使用が容易になります。

以下の例を考えてください。ある小売会社では、出荷ラベルを大量に印刷します。住所情報が中央データベースに保存されている。ラベルに住所を印刷することに加え、郵便番号がバーコードにエンコードされます。データベースフィールドに複数回接続する代わりに、個別のオブジェクトそれぞれに接続される単一の名前付きデータソースを作成できます。単一のデータソースを使用することにより、最終製品の人為エラーの危険性を低減できます。

この例では、次のサンプルデータのように、データベースから情報を抽出するラベルを作成します。

"Customer Name", "Street Address 1", "Street Address 2", "City", "State", "Zip Code"

ツールボックスで [データソース] タブを選択します。
[名前付きデータソース] ノードのコンテキストメニューを開きます。
コンテキストメニューから [名前付きデータソースを管理] を選択して、[名前付きデータソース] ダイアログを開きます。
をクリックして、[名前付きデータソースの作成] ダイアログを開きます。
名前を "ZIP"として指定します。この例では、郵便番号の名前付きデータソースを作成します。これは、複数のオブジェクト間で共有されるデータです。
ドロップダウンリストから、[データベースフィールド] を選択し、[次へ] をクリックします。
使用できるフィールド名のリストから、目的のデータベースフィールドを選択します。上記のサンプルファイルを使用して、使用するデータベースフィールドは "Zip Code" (郵便番号) です。
[サンプルフィールドデータ] フィールドに、データソースを識別するサンプルテキストを入力します。たとえば、"58631" などの郵便番号を入力します。
[終了] をクリックして、[名前付きデータソースの作成ウィザード] を閉じます。

メインツールバーのをクリックし、[通常の折り返し] を選択します。
テンプレートをクリックして、テキストオブジェクトに追加します。
テキストオブジェクトをダブルクリックして、オブジェクトのプロパティダイアログを開きます。または、オブジェクトのコンテキストメニューから、[プロパティ] を選択します。
ナビゲーションウィンドウで、最初のデータソースを選択します。
をクリックして、既存のデータソースを削除します。
スペースを区切り文字として使用して、データファイル内の各データベースフィールドに対して 1 つの新しいデータソースを追加します。新しいデータソースを追加するには、ナビゲーションウィンドウの下部にあるツールバーからをクリックして、[新規データソースウィザード] を開きます。詳細については、「データソースの操作」を参照してください。
郵便番号データソースを選択して、データソースの種類として [既存の名前付きデータソースにリンク] を選択します。[次へ] をクリックします。
名前付きデータソースのリストから "ZIP" を選択します。
[終了] をクリックして、[新規データソースウィザード] を閉じます。
[閉じる] をクリックして、[テキストのプロパティ] ダイアログを閉じます。

テンプレートにバーコードオブジェクトを追加します。
バーコードをダブルクリックして、[バーコードのプロパティ] ダイアログを開きます。または、オブジェクトのコンテキストメニューから、[プロパティ] を選択します。
ナビゲーションウィンドウで使用可能なデータソースを選択して、[データソース] プロパティページを表示します。
[データソース] タブで、[種類] の横にあるを選択して、[データソースの種類変更ウィザード] を開きます。
[種類] では、[既存の名前付きデータソースにリンク] を選択します。[次へ] をクリックします。
名前付きデータソースのリストから "ZIP" を選択します。
[終了] をクリックして、[データソースの種類変更ウィザード] を閉じます。
[閉じる] をクリックして、[バーコードのプロパティ] ダイアログを閉じます。

これで、データベースに新しい値が挿入されるたびに、住所とバーコードの両方にある郵便番号が更新されるようになりました。