サポートされているデータベースの種類

BarTender は、広範なリレーショナルデータベースシステムおよびデータファイルの種類をサポートします。このセクションでは、BarTender の [データベース設定ウィザード] を使用して接続し、[データベースの設定] ダイアログを使用して詳細な設定を行うことができるデータベースの種類について説明します。

Closed埋め込まれたデータテーブル

BarTender の [埋め込まれたデータテーブルエディタ] を使用して、複数テーブルのデータベースを作成および管理し、BarTender ドキュメントに組み込むことができます。作成したデータベースは [データベース設定ウィザード] を使用して接続し、データベースフィールドをテンプレート上のオブジェクトにリンクすることができます。このエディタを使用すると、テキストエディタ、Microsoft Access、Microsoft Excel などの外部アプリケーションを置き換えることができます。

詳細については、「埋め込まれたデータテーブルエディタの使用」を参照してください。

Closedテキスト ファイル

テキストファイルは、BarTender などのプログラムがテキストの各セクションを個々のデータベースフィールドとして読み取り、データベースフィールドからデータを取得できるように整理されたテキストで構成されています。 サポートされているテキストファイル形式の種類は、区切りテキスト、固定幅テキスト、および名前/値のペアです。

ClosedXML ファイル

XML (Extensible Markup Language: 拡張マークアップ言語) は、ヒューマンリーダブルおよびマシンリーダブルの両方の形式でドキュメントをエンコードするルールのセットを定義します。XML は、インターネットを介してデータをやり取りするためにも使用されます。

[データベース設定ウィザード] を使用して XML ファイルに接続する場合、マスター要素を選択する必要があります。子要素および親要素を選択して含めることもできます。XML ファイルに正常に接続すると、データは、一貫したフィールド名構文を使用するテーブルに変換されます。

[データベース設定ウィザード] によって XML スキーマがスキャンされます。このスキーマは、XML ファイル自体または XSD あるいは DTD ファイル内で参照できます。XML スキーマが見つからない場合、スキーマファイルを提供するよう求められます。XML スキーマは必須ではありませんが、サンプル XML には含まれていないオプションのフィールドを使用するには XML スキーマが必要です。

ClosedBarTender Data Builder

Data Builder は BarTender Suite に含まれるアプリケーションで、1 つ以上のテーブルを含むデータベースの作成と管理を行うために使用できます。データを BarTender ドキュメントにインポートする場合、BarTender Designer でこれらのデータベースに接続できます。

Data Builder では、自動増分 ID、テキスト、数字、日付、時間、チェックボックス、ピクチャ、および複数の選択肢を始めとするデータ型をテーブル内のフィールドに割り当てることができます。テーブル内でフィールドが必須であるか一意であるかを指定できます。また、データベース内でインデックス化するフィールドを指定することもできます。有効なデータが入力されるよう、テーブル内のフィールドの検証ルールを作成することもできます。Data Builder を使用してデータベーステーブルを作成することによって、テキストエディタ、Access、Excel などの外部アプリケーションを置き換えることができます。

ClosedMicrosoft Excel および Microsoft Access

Microsoft Excel は、計算、グラフ作成ツール、ピボットテーブル、およびマクロプログラミング言語 (Visual Basic for Applications) などの機能を含むスプレッドシートアプリケーションです。BarTender は、すべてのバージョンの Excel (*.xls および *.xlsx ファイル) をサポートします。

Microsoft Access は、Microsoft データベースエンジンとユーザーインターフェイスおよびソフトウェア開発ツールを組み合わせたデータベース管理システムです。BarTender は、すべてのバージョンの Access (*.mdb および *.accdb ファイル) をサポートします。

ClosedMicrosoft SQL Server

Microsoft SQL Server は、リレーショナルデータベース管理システムです。データベースサーバーとしての主な機能は、その他のソフトウェアアプリケーションの要求に応じてデータを格納および抽出することです。コンピュータまたはネットワークで SQL Server が既に設定されている場合、[データベース設定ウィザード] から接続できます。ウィザードを使用して接続する際は、現在の資格情報を使用する (Windows 認証) か、データベースで作成したユーザー名とパスワードを指定する (データベース認証) ことができます。

BarTender は、Microsoft SQL Server 2005 およびそれ以降のバージョンをサポートします。

ClosedOracle

Oracle はオブジェクトリレーショナルデータベース管理システムです。Oracle データベースシステムには、アプリケーションの 1 つ以上のインスタンスおよびデータストレージが含まれています。BarTender は、Oracle 10g およびそれ以降のバージョンをサポートします。

ClosedFirebird

Firebird はオープンソースのリレーショナルデータベース管理システムです。その主な機能は、その他のソフトウェアアプリケーションの要求に応じてデータを格納および抽出することです。[データベース設定ウィザード] を使用して接続する際は、現在の資格情報を使用する (Windows 認証) か、データベースで作成したユーザー名とパスワードを指定する (データベース認証) ことができます。

ClosedIBM DB2

Database 2 (DB2) は、IBM のリレーショナルデータベース製品のグループです。DB2 は、広範なコンピューティングプラットフォーム上で実行するオープンデータベース環境を提供します。ユーザーは、SQL (Structured Query Language: 構造化照会言語) を使用して、DB2 およびその他のデータベースから同時にデータを取得できます。BarTender は、IBM DB2 10.50 およびそれ以降のバージョンをサポートします。

ClosedIBM Informix

IBM Informix は IBM 情報管理部門内の製品ファミリーで、いくつかのリレーショナルデータベース管理システム (RDBMS) の種類が含まれています。IBM Informix サーバーは、オブジェクトリレーショナルモデルをサポートするので、SQL 標準以外のデータ型をサポートする拡張機能を利用できます。BarTender は、IBM Informix 11.10 およびそれ以降のバージョンをサポートします。

ClosedMicrosoft Azure SQL

Microsoft Azure SQL Database は SQL Server データベーステクノロジを基盤とするクラウドデータベースサービスで、Microsoft Windows Azure クラウドコンピューティングプラットフォーム上に構築されています。このデータベースは、リレーショナルデータをクラウドに保存します。動的なスケーラビリティと統合された最適化機能によって、データベース管理が最小限に抑えられています。

ClosedMySQL

MySQL はオープンソースのリレーショナルデータベース管理システムです。その主な機能は、その他のソフトウェアアプリケーションの要求に応じてデータを格納および抽出することです。これは、中小規模の単一サーバー展開 (LAMP ベースの Web アプリケーションのコンポーネントまたはスタンドアロンのデータベースサーバー) で広く使用されています。

[データベース設定ウィザード] を使用して接続する際は、現在の資格情報を使用する (Windows 認証) か、データベースで作成したユーザー名とパスワードを指定する (データベース認証) ことができます。BarTender は、MySQL 4.1 およびそれ以降をサポートします。

ClosedMariaDB

MariaDB は、データアクセス用の SQL インターフェイスを提供するオープンソースのリレーショナルデータベース管理システムです。その主な機能は、その他のソフトウェアアプリケーションの要求に応じてデータを格納および抽出することです。MariaDB は MySQL のブランチで、MySQL との高い互換性を備えています。MySQL との主な違いは、MariaDB の高度なバックエンド機能です。 BarTender は MariaDB 5.5 およびそれ以降のバージョンをサポートします。

ClosedPostgreSQL

PostgreSQL はオープンソースのオブジェクトリレーショナルデータベースシステムです。その主な機能は、その他のソフトウェアアプリケーションの要求に応じてデータを格納および抽出することです。[データベース設定ウィザード] を使用して接続する際は、現在の資格情報を使用する (Windows 認証) か、データベースで作成したユーザー名とパスワードを指定する (データベース認証) ことができます。

ClosedSAP IDoc ファイル

IDoc (Intermediate Document) はテキストファイル形式のトランザクションメッセージです。IDoc は SAP に接続されているプログラムから他のプログラムに送信されます。ほとんどの IDoc メッセージは、セグメントにグループ化されたデータのフィールドで構成されています。セグメントは相互に関係のある階層構造になっています。

ClosedOLE DB 接続

OLE DB (Object Linking and Embedding Database: オブジェクトのリンクと埋め込みデータベース) プロバイダは、データベースから情報を取得し、その情報を BarTender などの要求元アプリケーションに渡すことができるプログラムです。 各種類のデータベース (Oracle や Access など) には、独自のプロバイダプログラムが必要です。OLE DB テクノロジの目的は ODBC と同様ですが、OLE DB の方が新しく、より広い範囲のメーカー独自のデータベースおよびデータ型との互換性があります。

多くの OLE DB プロバイダが Windows と共にインストールされます。その他の OLE DB プロバイダはデータベースメーカーから入手できます。 BarTender は、OLE DB ドライバを内蔵する任意の種類のデータベースに接続できます。

コンピュータで使用できる OLE DB データソースを確認するには、空のテキストファイルを作成して ".udl" というファイル名拡張子を付けます。ファイルをダブルクリックして Windows の [データリンクプロパティ] ダイアログを開き、[プロバイダー] タブをクリックしてプロバイダのリストを表示します。

ClosedODBC 接続

ODBC (Open Data Base Connectivity) データソースは、少なくとも次の項目を指定する構成情報のセットです。

ODBC は、特定のデータベース形式の特定の詳細を処理しなくても別のデータソースからプログラムで情報を読み取れるようにするテクノロジです。この基盤となるのが、ODBC ドライバです。BarTender では、多くの ODBC ドライバを使用できるので、非常に多様なデータソースからデータを読み取ることができます。 たとえば、すべての主要データベース、スプレッドシート形式、そして標準の区切りテキストファイルや固定幅フィールドテキストファイル以外のテキストファイルを読み取ることができます。

BarTender の [データベース設定ウィザード] で [ODBC 接続] を選択すると、ODBC ドライバのあるデータソースからデータをインポートできます。 名前付き ODBC データソースを使用するために ODBC の高度な知識や ODBC アドミニストレータは必要ありませんが、ODBC の基本を理解しておくと役に立ちます。

ODBC ドライバは、すべての主要なデータベース管理システム用のものが存在しますが、アドレス帳システムや Excel、そしてテキストや .*.csv ファイルなどのその他の多くのデータソース用のものも存在します。ODBC データソースを追加、変更、または削除するには、[ODBC データソースアドミニストレータ] ダイアログを使用します。

BarTender は、ODBC ドライバを内蔵する任意の種類のデータベースに接続できます。

このセクションの内容