チェック デジット

「チェックデジット」は、バーコード記号の精度を検証するためにバーコードの末尾に追加される文字です。チェックデジット値は、バーコードの前の文字の値の合計 (または加重和) から派生します。[チェックデジット] オプションを使用すると、バーコードにチェックデジットを追加するかどうかを指定できます。

チェックデジットを使用する理由

バーコードリーダーによるデータ入力の自動化ではキーボードによる手動のデータ入力よりも信頼性が高くなりますが、解読エラーの可能性は統計的に排除できません。たとえば、ユーザーのスキャン操作で極端な動きをした場合、またはバーコードの印刷欠陥により、置き換えエラーが発生することがあります。置き換えエラーがデータベースの整合性に壊滅的影響を及ぼす可能性のある状況では、チェックデジットの使用を強くお勧めします。

チェックデジットによって置き換えエラーの可能性が必ずしもゼロになるわけではありませんが、その確率は大きく減少し、データの整合性が向上します。

チェックデジットの仕組み

チェックデジットを検索するよう設定されたバーコードリーダーでチェックデジットを含むバーコードをスキャンすると、BarTender でチェックデジットが最初に生成されたときに実行されたものと同じ計算が再度実行されます。次に、バーコードリーダーでは、演算されたチェックサムの値が BarTender によって印刷されたチェックデジットの値と比較されます。

2 つの値が同じである場合は、バーコードリーダーからバーコードメッセージが送信されます。2 つの値が異なる場合は、エラーが発生したことがバーコードリーダーによって検知され、バーコード文字は送信されません。ユーザーは、バーコードメッセージをもう一度スキャンする必要があります。

チェックデジットに関するコード体系特有の情報

いくつかのコード体系は常にチェックデジットと共に印刷されます。したがって、そのようなバーコードを選択および設定すると、[チェックデジット] オプションが既定で選択され、変更できません。

一部のコード体系にはチェックデジット用の従来のヒューマンリーダブル解釈は含まれません。そのようなバーコードでは、[バーコードのプロパティ] ダイアログの [ヒューマンリーダブル] プロパティページの [チェックデジットの非表示] オプションが既定で選択され、変更できません。

目的のチェックデジットが使用できない場合、および追加のチェックデジットを追加するかカスタムのチェックデジットアルゴリズムを定義する場合は、VBScript を使用できます。詳細については、カスタムチェックデジットの作成を参照してください。

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