正規表現およびワイルドカード修飾子

正規表現およびワイルドカード修飾子は、テキストパターンを検索できるさまざまなプロパティでサポートされています。これらの修飾子はテキスト比較の特別なルールなので、Integration Service では、指定したテキストパターンに対して詳細な検索を実行することができます。正規表現およびワイルドカート修飾子は、テキストパターン検索を変更するためだけに使用され、処理済みのデータに埋め込まれないという点でその他の特殊文字とは異なります。

正規表現またはワイルドカード修飾子をサポートするプロパティの右側には、 コントロールが表示されます。 をクリックすると、サポートされている正規表現またはワイルドカード修飾子のリストが表示されます。プロパティに追加する修飾子をクリックします。

プロパティタブによっては、[正規表現の使用] チェックボックスをクリックして選択し、 コントロールを有効にする必要があることがあります。その他のプロパティタブでは、[検索方法] リストで [ワイルドカード (* および ?)] または [正規表現の使用] をクリックする必要があります。

Closed例:正規表現修飾子

現在、すべての [ BTXML スクリプトの印刷] トリガファイルが Zebra プリンタに印刷されているとします。

PrintSetup

Printer Zebra endPrinter

PrintSetup

既存の [BTXML スクリプトの印刷] トリガファイルを使用するプロセスファイルを作成したが、印刷ジョブをプリンタ Datamax に転送したいとします。すべてのトリガファイルを手動で編集してプリンタを更新する代わりに、"ZebraXXX" パターンを検索して "Datamax" で置換する [検索と置換] 操作を追加できます。

パターンが "Zebra" や "Datamax" などの完全一致の場合は、正規表現修飾子を使用する必要はありません。しかし、印刷条件が複雑な場合は、正規表現修飾子が必要になることがあります。この例では、既存の [BTXML スクリプトの印刷] トリガファイルは複数のプリンタ ("Zebra (1)"、"Zebra (2)"、および "New Zebra") に印刷されます。"Zebra (1)" と "Zebra (2)" からの印刷ジョブのみ "Datamax" に転送したいとします。

この場合、正規表現修飾子を使用して、より詳細な検索を実行できます。

Closed[検索と置換] 操作に正規表現修飾子を追加するには

  1. [検索と置換] プロパティタブの [オプション] セクションにある [検索方法] リストで [正規表現の使用] をクリックします。

  2. [検索文字列] ボックスに “Zebra” と入力します。

  3. "a" の文字の直後にカーソルを置きます。

  4. をクリックして、正規表現修飾子のリストで "."をクリックします。

  5. をもう一度クリックして、正規表現修飾子のリストで "*" をクリックします。

この結果、[検索文字列] ボックスに "“Zebra.*”" と入力されます。この式では、次に示すように、"Zebra" という検索用語に加えて、その後から閉じ引用符までの任意の文字が検索されます。

  • “.” の文字は 1 つの任意の文字に一致します。

  • “*” 文字は、0 以上の回数一致させます。

"." "*"“Zebra.*” として組み合わせることによって、引用符、Zebra、およびその後から閉じ引用符までの間の任意の数の文字が検索されます。トリガファイル内で見つかった該当インスタンスは "Datamax" で置換されます。

Closed例:ワイルドカード修飾子

ワイルドカード文字を使用すると、文字列内の 1 つ以上の文字を代入できます。次の手順では前の例と同じシナリオを使用しますが、[検索と置換] 操作ではワイルドカード修飾子を使用します。

Closed[検索と置換] 操作にワイルドカード修飾子を追加するには

  1. [検索と置換] プロパティページの [オプション] セクションにある [検索方法] リストで [ワイルドカード (* および ?)] をクリックします。

  2. [検索文字列] ボックスに “Zebra” と入力します。

  3. "a" の文字の直後にカーソルを置きます。

  4. をクリックして、ワイルドカード修飾子のリストで "?"をクリックします。

  5. をもう一度クリックして、ワイルドカード修飾子のリストで "*" をクリックします。

この結果、[検索文字列] ボックスに "“Zebra?*”" と入力されます。これで "Zebra" という検索用語とその後の任意の文字が検索されます。

ワイルドカードを使った検索は、正規表現を使った検索に比較して検索効率は落ちます。ワイルドカードを使った検索では、適切な検索結果が得られない場合があります。