ドキュメントおよびアプリケーションのセキュリティの設定

BarTender では、ドキュメントの保護および印刷環境の規制に役立つ多くのセキュリティ対策を使用できます。BarTender のセキュリティは、シンプルなドキュメント保護から複雑なユーザーアクセス許可システムまで広範で高度なカスタマイズが可能です。環境に最適な方法を決定するには、『BarTender System Security』ホワイトペーパーに記載されている使用可能なすべてのセキュリティ対策に関する包括的な説明を参照してください。

https://www.bartendersoftware.com/resources/white-papers/

すべての BarTender セキュリティ設定は、次のいずれかのカテゴリに分類されます。

アプリケーションレベルのセキュリティ: アプリケーションとしての BarTender の実行および管理に関するユーザーのアクセス許可を制限します。たとえば、印刷専用のパスワードを適用する際、BarTender 内の各ドキュメントを変更できるユーザーを制限できます。
ドキュメントレベルのセキュリティ: 単一のドキュメントにのみ適用されます。これらのセキュリティ設定はドキュメントと共に保存されるので、ドキュメントを別のコンピュータに移動してもドキュメントのセキュリティ設定には影響しません。このセキュリティの例には、ドキュメントパスワードの定義やドキュメントの暗号化があります。

アプリケーションレベルのセキュリティ

アプリケーションセキュリティには、次の方法を使用できます。

印刷専用パスワード: 印刷専用パスワードを使用すると BarTender がロックされるので、パスワードを知らないユーザーがアクセスできる BarTender のデザイン機能が制限されます。これは、最も簡単に設定できるセキュリティ対策ですが、最も容易に破られる可能性があります。

印刷専用パスワードを設定するには
1. [管理] メニューの [印刷専用パスワードの設定] をクリックして、[印刷専用パスワードの設定] ダイアログを開きます。
2. パスワードを入力し、同じパスワードを再度入力します。
3. [OK] をクリックします。
ユーザー許可: 管理者は BarTender の支援アプリケーションである Administration Console を使用して、BarTender Suite のさまざまな操作に対するユーザーアクセスを制御できます。BarTender の場合、管理者は、ユーザーからの設定変更、ドキュメントの変更、および印刷を禁止することができます。

Administration Console を使用してアクセス許可を割り当てるには
1. Administration Console を開きます。
2. ナビゲーションウィンドウで [セキュリティ] をクリックします。
3. [このコンピュータのセキュリティを有効化] チェックボックスをクリックして選択します (まだ選択されていない場合)。
4. ナビゲーションウィンドウで、[ユーザー許可] をクリックして [ユーザー許可] ページを開きます。
5. [ユーザーおよびグループ] ペインの下部で、[追加] をクリックして [ユーザーまたはグループの追加] ダイアログを開きます。
6. 追加するユーザーまたはグループを選択します。リスト内のユーザーおよびグループは、場所を選択したり、ユーザー名またはグループ名などの検索条件を入力することでフィルタ処理できます。
7. [OK] をクリックして、[ユーザーまたはグループの追加] ダイアログを閉じます。
8. [ユーザーおよびグループ] ペインで、新しく追加したユーザーまたはグループを選択し、許可または拒否するアクセス許可のチェックボックスをクリックして選択します。
9. [適用} をクリックして設定を適用します。[OK] をクリックすると、設定が適用されて Administration Console が閉じます。

ドキュメントレベルのセキュリティ

次のドキュメントレベルのセキュリティが使用可能です。

BarTender ドキュメントのパスワード: BarTender ドキュメントのパスワードは、パスワードを設定することによりドキュメントのさまざまな要素を保護します。たとえば、パスワードを知らないユーザーは、ドキュメントを開くこと、デザインを変更すること、VBScript を編集することなどの操作を行うことができません。

ドキュメントパスワードを忘れた場合、ドキュメントパスワードを復元することはできません。したがって、ドキュメントにドキュメントパスワードを設定した後にパスワードを忘れた場合、そのドキュメントを再び使用することができなくなります。

BarTender ドキュメントのパスワードを設定するには

ドキュメントの暗号化: Administration Console でドキュメントの暗号化を有効にすると、管理者は、承認されていないユーザーが暗号化されたドキュメントを安全でないコンピュータでアクセスすることを防止できます。暗号化されたドキュメントは別のコンピュータに移動した場合、そのドキュメントを開くには、そのコンピュータに Administration Console がインストールされていて、ドキュメントの暗号化に使用したものと同じキーが定義されている必要があります。

暗号化キーを作成するには
1. Administration Console を開きます。
2. ナビゲーションウィンドウで [セキュリティ] をクリックします。
3. [このコンピュータのセキュリティを有効化] チェックボックスをクリックして選択します (まだ選択されていない場合)。
4. ナビゲーションウィンドウで [ドキュメントの暗号化] をクリックして [ドキュメントの暗号化] ページを開きます。
5. [追加] をクリックし、目的のキーを入力します。キーに関連付けるコメントを入力します (オプション)。
6. [OK] をクリックして、ダイアログを閉じます。
7. BarTender で保存するすべてのドキュメントを自動的に暗号化するには、[保存時に文書を暗号化] チェックボックスをクリックして選択します。
8. [適用} をクリックして設定を適用します。[OK] をクリックすると、設定が適用されて Administration Console が閉じます。
既存のドキュメントを暗号化するには
1. Administration Console を開きます。
2. ナビゲーションウィンドウで [セキュリティ] をクリックします。
3. [このコンピュータのセキュリティを有効化] チェックボックスをクリックして選択します (まだ選択されていない場合)。
4. ナビゲーションウィンドウで [ドキュメントの暗号化] をクリックして [ドキュメントの暗号化] ページを開きます。
5. [暗号化] ページの下部にある [Document Encryptor] リンクをクリックして、[BarTender Document Encryptor] (ドキュメント暗号化キーの表示/変更) ダイアログを開きます。
6. [追加] をクリックして、Windows エクスプローラを開きます。
7. 目的のドキュメントを参照して選択し、[開く] をクリックします。
8. [BarTender ドキュメント] ペインで、暗号化するドキュメントを選択します。
9. [新しいキー] リストで目的の暗号化キーを選択します。
10. [新しいキーを使用して、選択したドキュメントを暗号化] をクリックします。
11. [閉じる] をクリックして、[Document Encryptor] (ドキュメント暗号化キーの表示/変更) ダイアログを閉じます。
12. [適用} をクリックして設定を適用します。[OK] をクリックすると、設定が適用されて Administration Console が閉じます。